【合格】GCP Professional Cloud Architect認定資格の取得までの道のり
2020年6月25日にGCP Professional Cloud Architect認定資格を取得しました。
今後、この資格を取得したいと思っている方に向けて、この資格を取得した理由や、合格までの勉強方法などの道のりを書こうと思います。
私は元々、AWSの認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(AWS SAA) を取得しているので、クラウドやAWSの基礎知識を持ってる前提での勉強法なのでご注意ください。
GCP Professional Cloud Architect認定資格とは?
Professional Cloud Architect は、Google Cloud の技術を組織が活用するために必要なクラウド アーキテクチャと Google Cloud Platform に関する専門的な知識を活かして、ビジネス目標を推進するスケーラブルで高可用性を備えた堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理するスキルを持ったアーキテクトです。
受験料など、詳しくは公式ドキュメントを参照してください。
また、稼げる認定資格 Top15 2020年版で1位になっていました。
とりあえず、「クラウド」分野の資格が強いのが分かりますね。
私の前提知識
取得の動機
GCP Professional Cloud Architect認定資格のモチベーションとしては上からこんな感じです。
— kitoketa@GCP資格勉強中 (@kitoketa_) 2020年6月25日
1. 資格勉強で得た知識を現在の仕事に活かす
2. 異動や転職でのアピール
3. 自己満
資格ってしっかり勉強すれば誰でも取れるから、それで得た知識をしっかり仕事に活かすことが大事だと思う。
勉強方法
去年のAWS SAA取得時の反省点を踏まえて効率的に勉強することを意識しました。
基本的なサービスの知識は持っていたので、勉強時間短縮のため、ハンズオンでの勉強はしていません。(実務経験が浅い人は実際にサービスに触りながらの方が良いと思います。)
- GCPのサービス一覧からそれぞれのサービスの大雑把な基礎知識を、公式ドキュメントで勉強
- とりあえず模擬試験を受けて感触を確かめる
⇒事前知識を持っていたので7割くらい取れました。ただし、AWS SAAの時もそうでしたが、実際の試験は、模擬試験よりも難しい傾向があるので油断してはいけないです。 - Udemyの練習問題を購入して勉強。解説を見ても分からない部分を公式ドキュメントで勉強。 ← これを4回繰り返しました
- 試験前日に模擬試験を受ける
⇒9割取れたのである程度自信を持って本番に臨めました
当日の試験について
- やはり、模擬試験よりも少し難易度が高かったです
- それでも7割は自信を持って解答できて、残りの3割も2択には絞れました
- コードの問題は出なかったです
- オンプレとの接続とかGKEはしっかり勉強しておくと吉です
- ケーススタディを見ながら解く問題は意外と少なかったです
- しっかり見直す時間を入れると2時間たっぷり使いました
- 何割正解すれば合格か分からないので、自信はあったが結果を見るまでドキドキしました
合格後
3日後に正式な合格メールとデジタル証明書が送られてきました。
合格特典として、ステッカーと、以下からどれか一つ選べます。私はグレーのパーカーにしました。
振り返りとまとめ
AWS SAA試験を2回落ちた経験を生かして効率的に勉強できたので、1回目の受験で合格できてよかったです。難易度はそれなりに高かったですが、合格できたことで、大きな自信と今後のモチベーションアップになりました。また、資格勉強で得た知識を、仕事に活かせるようにこれからも努力していきたいと思います。
実は、コロナの影響で試験を受けたいタイミングでテストセンターが空いてなかったので、いつ受験できるようになるか不安でしたが、なんとかなって良かったです。
効果的な「雑談」でチームの生産性を上げよう!
職場での雑談についてどのくらい考えたことがありますか?時間の無駄?息抜き?
実は「雑談」はチームを活気づけたり、チームの生産性を上げる効果があるのです。
私は数年前までは業務中の雑談は苦手で自分から話しかけることはほとんどありませんでした。しかし、新しく来た上司が雑談によるコミュニケーションを重視する人で、実際にその効果を感じ、今では自ら積極的に雑談をするようになりました。
職場に近寄りがたい上司や、何を考えてるか分からない無口な部下はいませんか?または、チームメンバーに対して、自分のプライベートの話や趣味の話をしづらいですか?
そんな方のために雑談の意外な効果と「雑談力」について解説します。
会話の少ないチームはうまくいかない
あまり雑談の時間がなかったり、チームメンバーのプライベートの情報を知らないチームは少なくありません。ただ、特にチームができたばかりの頃は「会話量」が重要になります。心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」がというものがあり、チーム形成時から、チームが機能して成果をあげられる状態になるまでを4段階に分けています。
チームができたばかりの「形成期」はメンバーがお互いのことを知ることが重要です。「会話の量」を増やすことで気軽に話せる関係性を作る効果があります。
そこで「雑談」の効果が発揮されます。
雑談による意外な効果とは?
①お互いの「人となり」を理解し、気軽に意見を言いやすくなる
これがまさにタックマンモデルの「形成期」から「混乱期」に移行するためのものです。仕事で自分の意見をあまり言えない人はメンバーの趣味や興味があること、家族構成などを知っていますか?それを知るだけで相手の「人となり」を知り、親近感が湧き、今まで言いにくかった意見が言えるようになります。
②チームに活気が出てくる
楽しい話や興味がある話をすると、その人は楽しくワクワクした気分になります。自分の好きな事の話をして気分が悪くなる人はいませんよね。さらに一人が楽しい気分になると周りの人に伝達してチーム全体に活気が出てきます。
③仕事や人生の意外なヒントを得られる
雑談をしていて自分の知らない分野の話を聞いて、新たな発見や、仕事を進めていくうえでの意外なヒントを知れることってありますよね。特に人生経験豊富な年上のメンバーと積極的に雑談をしてみると今後に役立つ情報をゲットできる可能性があります。
「雑談力」を鍛えよう
効果的な雑談をするには「雑談力」が必要です。どんな技術が必要かを具体的に知るには、私が以前に書評を書いた「雑談の一流、二流、三流」という本がおすすめです。
・相手が話したくなるように質問する
一人でべらべら喋る人より、自分に興味を持って質問してくれる人の方が好感が持てますよね?相手が話したそうだと思うことを質問してどんどん引き出してあげると、相手は楽しい気分になってくれます。
・相手と交互に、少しずつ「自己開示」する
雑談の最初に自分の過去の重い話を話しても、相手は引いてしまい、自己開示をしてくれません。逆に自分が全く自己開示をしなくても、相手は心を開かずに自己開示をしてくれません。コツとしては、自分が1つ軽く自己開示をして、相手にも同じくらいの自己開示をしてもらうことです。そうすると、自然な流れでお互いの「人となり」を理解できるようになります。
・自分の役割を見極める
雑談をしていて、毎回ずっと喋りっぱなしの人や、全然喋らない人っていますよね。そういうときに、自分がどんな役割になれば盛り上がるかをしっかり考えて、喋らない人に話を振ったり、しっかりと話を聞いたりと、その場の空気で役割を変えましょう。
最後に
あなたのチームがタックマンモデルの「統一期」、「機能期」であれば、すでにメンバーとの関係性が築けており、雑談の重要性は理解されているでしょう。
もしあなたのチームが「形成期」、「混乱期」だと思う方は、雑談の効果を再認識し、メンバーとの関係性を築くための積極的に雑談をしてみましょう。
私もそうでしたが、最初は効果を認識しづらく、雑談が苦手な人は苦痛に感じてしまうかもしれません。ですが、雑談の長期的な効果を知り、「雑談力」の向上を意識しながら雑談することで、徐々に信頼関係が生まれ、自然に楽しく雑談ができるようになると思います。
1on1ミーティングとは? 効果とメリットを解説
部下と「仕事」の話はよくしていると思いますが、プライベートの話や、部下の将来のキャリアの話のような、部下に焦点を当てた話ってどのくらいしていますか?
本記事では、
「どんな効果とメリットがあるの?」
と考えている、リーダーやマネージャーの方へ、1on1ミーティングの基礎知識を解説していきます。
1on1ミーティングとは
1on1ミーティングとは、上司と部下による1対1の定期的な対話の時間です。一般的な人事評価面談と呼ばれるようなものとの違いは、「部下の成長のための時間」 ということです。実施頻度としては、月に1回~週に1回で、1回約30分くらいが基本とされています。
導入例として、以下の企業などが導入しています。
1on1ミーティングの効果とメリット
- 部下の成長の手助けができる
- 上司と部下のお互いの「人となり」を知り、信頼関係が生まれる
- 部下のメンタル面のケアができる
- 部下のモチベーションが上がる
1. 部下の成長の手助けができる
業務の振り返りを行い、課題を発見し、それに対しての具体的なアクションを短いサイクルで実施していくことで、経験学習サイクルを繰り返すことができます。
※経験学習サイクルとは?
2.上司と部下のお互いの「人となり」を知り、信頼関係が生まれる
まず、定期的に対話する機会が増えること自体が信頼関係の向上につながります。心理学ではこれを「単純接触効果」と言い、「接触頻度を増やすことで、相手から好意を持ってもらいやすくなる」という効果があります。
信頼関係はすべての土台になります。お互いがどんなことに興味があるか、どんなことを楽しいと思うか、逆にどんなことが苦手なのかを知ることで、お互いに仕事がしやすくなり、大きな成果を生むようになります。
3.部下のメンタル面のケアができる
定期的に部下の体調やメンタル状況をヒアリングすることで、変化に気づくことができ、それに対して、業務内容や働き方を変えるなどの早期の対策が実行できます。
4.部下のモチベーションが上がる
1on1ミーティングによって、人がやる気になるための「3つの基本的欲求(関係性/有能さ/自律性)」を満たすことができます。例えば、部下の関心のあることを聞いたり、部下への期待を伝えたり、成果や能力を承認したり、部下自身に物事を決めた実感を持たせることで、仕事に対して当事者意識をもってやりがいを持たせることができます。
※3つの基本的欲求とは?
1on1ミーティングの始め方
- 実施の目的を部下に伝え、アポイントを取る
- 会議を設定する
- 準備する
- 1on1ミーティングを実施する
1.実施の目的を部下に伝え、アポイントを取る
部下に納得してもらうように、1on1ミーティングの目的と意義を伝えてからアポイントを取りましょう。部下が「なんの意味があるんだろう?」と思っている状態で実施すると効果が出にくいので、「部下の成長のための時間」ということを伝えましょう。
2.会議を設定する
部下のアポイントを取れたら、上司が会議を設定しましょう。定期的に実施するために、まずは3か月後くらいまで設定しておくとよいでしょう。
もし、どうしても都合がつかなくて1on1ミーティングが実施できない時は、翌日にリスケするなどして、なるべく実施するようにすることをおすすめします。
4.1on1ミーティングを実施する
1on1ミーティングの効果が出るのは時間がかかります。すぐに効果がでなくてもあせらず、上司自身で1on1ミーティング自体を振り返りながら、内容を改善していきましょう。
よくある質問
・「時間がとれない」
リーダーやマネージャーは実際に忙しいと思うのですが、1on1ミーティングの優先順位を上げてみましょう。また、成熟したベテランは回数を減らして、若手の頻度を上げるなどでもよいでしょう。
・「部下が本音を話してくれない」
まずは、業務の話ではなくプライベートの話でもよいので相互理解の場として信頼関係を築いてみましょう。そうすれば徐々に心を開いてくれるようになります。
・「雑談で終わってしまう」
1on1ミーティングの目的を再確認しましょう。第一は「部下の成長のため」です。それでも雑談で終わってしまうのであれば、上司側に傾聴やコーチングのスキルが不足している可能性があります。
・「1on1ミーティングをやるたびに、やるべきことが増えてしまう」
1on1ミーティングが上司と部下の負担になってしまうのは間違った姿です。お互いに楽しい時間になるよう目指しましょう。
なにか課題が見つかっても必ず解決案を考えて実行する必要はありません。課題に「気付く」ことだけでも成果は出ています。
また、毎回完璧で充実した1on1ミーティングを目指す必要はありません。そのくらい気軽な気持ちで臨むと続けやすくなり、結果的に大きな効果がでてきます。
最後に
1on1ミーティングによって、部下一人ひとりの成長が促され、結果的にチーム全体の生産性が向上します。最初は効果が分かりにくいかもしれませんが、試行錯誤しつつ続けていくと徐々に効果が実感できると思います。まずは信頼関係の築くことを意識してみましょう。
私も現在、約2年ほど計4人の部下と1on1ミーティングを試行錯誤しながら行っておりますが、最初はなかなか効果が出ませんでした。ですが、今は部下が自発的に仕事をするようになり成長を感じることができています。
次回からの記事では1on1ミーティングでどんなことを話すのか、どんなスキルが必要なのかを具体的に解説していこうと思います。
参考書籍/参考サイト
シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング―
1on1ミーティングとは?期待される効果や、やり方のすすめ | TeamUp MAGAZINE
1on1とは? ヤフーが導入した上司・部下の個人面談(1on1ミーティング)、目的、効果について【導入方法、導入事例】 - カオナビ人事用語集
1on1ミーティングのメリットデメリット。ツールや事例について徹底解説 | Engagement Note | Talknote株式会社
【書評】雑談の一流、二流、三流
- 雑談が上手くなりたい!
- 雑談の一流ってなに?
- 話題がないときは、誰もが絶対に興味があるネタから始める!
- 相手を褒めたいときは、Before→Afterを褒める!
- 飲み会などでは、役割を見極める!
- 終わりに
雑談が上手くなりたい!
どんな職業でも、チームとして働く上でチームメンバーとの関係性や、取引先との関係性は、仕事を成功させるためにはとても重要だと思います。その中で、相手との関係を作るのは「雑談」であることが多いです。
私のチームは、現在のテレワーク環境でチームメンバーとのコミュニケーションが減ってきていることの対策として、毎日約30分間、自由に雑談しながら仕事をする「雑談タイム」を作っています。しかし、メンバーには、あまり喋らない無口な人もいるし、一人でぺらぺら自分のことを話す人もいて、なかなか盛り上がらず、関係性が深くならないという悩みもでてきました。そんな時に、オリラジの中田さんのYouTubeチャンネルの「中田敦彦のYouTube大学」でこの本の紹介をしており、雑談が上手くなるヒントになるのではないかと思い、読んでみたので感想を書きます。
【一流の雑談力①】コミュ力を身につければ仕事も人間関係も良くなる
【一流の雑談力②】あなたも「コミュ力おばけ藤森慎吾」になれる
雑談の一流ってなに?
この本は、7つのテーマについて、全46個のシチュエーションでの話し方や振る舞い方について、雑談の一流はどのような意識を持って、どんなテクニックを使っているかを具体的に教えてくれます。
- 雑談の始め方
- 話の広げ方
- 聞き方とリアクション
- 雑談の盛り上げ方
- 相手の懐に入る方法
- 好印象の残し方
- 雑談が上手い人の心構え
この本を読むと、私は雑談の二流だということが分かりました。なんなら1、2年前までは三流でした。表面的なコミュニケーションは取れるけど、相手との関係性を深くするようなコミュニケーションを取るのが苦手というコンプレックスがあります。その要因としては、無理やりでも話題を出そうと思ってしまったり、沈黙を嫌って自分の話をぺらぺら喋ろうとしてしまっているからだと思っています。
しかしながら、雑談の一流は、一番重要なのは、「主題を相手にする」ことで、どれだけ相手に気持ちよく話してもらうかを常に考えています。そこが私のような二流との一番大きな差です。
以降では、この本で私がとても参考になり、すぐに実践したいテクニックや心構えをご紹介させていただきます。
話題がないときは、誰もが絶対に興味があるネタから始める!
話題に詰まったときに、頑張って昨日のニュースとか、今日の天気から話題を広げようと思っても、なかなか広がらないことって多いですよね。一流は、誰もが興味のある、「食べること」、「動くこと」、「働くこと」、「お金を使うこと」、「寝ること」をネタに話を広げます。これらは人間が毎日行う行為なので、どんな人とも話が広がりやすくなります。
相手を褒めたいときは、Before→Afterを褒める!
相手を褒めたいけど、なかなか褒めるところが見つからない時ってありますよね。そういう時に無理やり褒めても逆効果になってしまうことがあります。一流は、過去と比較して褒めるポイントを発見します。例えば、相手の以前の職業を聞いて、転職していたりすることが分かったら、「まったく違う業種なのにすごいですね!どんな努力をしたんですか?」のように、過去との差分を褒めると、事実なので無理やり褒めた感がなく、相手が喜んでくれます。
飲み会などでは、役割を見極める!
自分の飲み会での役割は「まわす人」、「話す人」、「聞く人」の中では何だと思いますか?毎回ずっと話してる人や、ずっと聞いてるだけの人っていますよね。一流は、「場の空気」によって役割を変えます。今、自分がどの役割になればこの会が盛り上がるのかを考え、まわす人がいなければ「まわす人」の役割、話す人がいなければ「話す人」の役割になります。
終わりに
「雑談」は仕事や人間関係を上手くいかせるための一つの重要なスキルだと思います。この本に書いてある雑談の一流のテクニックや考え方は、意識すればすぐに実践できるものばかりなので、これからの「雑談タイム」や飲み会などで、良い人間関係を築き、仕事やプライベートがさらに充実させていきたいと思いました。
初心者用 競技プログラミング 入力処理まとめ (Python3)
自分のメモ用で競技プログラミングでよく使うPython3の基本的な入力処理をまとめました。随時追加していきます。
■数値
一行に整数1個
入力例
a
コード
a = int(input())
一行に整数2個
入力
a b
コード
a, b = map(int, input().split())
一行に整数n個
入力
n
a1 a2 ... an
コード
n = int(input())
a = list(map(int,input().split()))
一行に整数1個がn行
入力
n
a1
a2
...
an
コード
n = int(input())
a = [int(input()) for _ in range(n)]
一行に整数2個がn行
入力
n
a1 b1
a2 b2
...
an bn
コード
n = int(input())
ab = [list(map(int, input().split())) for _ in range(n)]
■文字列
一行に文字列1個
入力
a
コード
a = input()
一行に文字列2個
入力
a b
コード
a, b = input().split()
一行に文字列n個
入力
n
a1 a2 ... an
コード
n = int(input())
a = list(input().split())
一行に文字列1個がn行
入力
n
a1
a2
...
an
コード
n = int(input())
a = [input() for _ in range(n)]
一行に文字列2個がn行
入力
n
a1 b1
a2 b2
...
an bn
コード
n = int(input())
ab= [list(input().split()) for _ in range(n)]
【書評】シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング―
初めに
私は現在、1on1ミーティングを2人の部下とそれぞれ週一回、30分間行っています。また、私自身も上司に1o1ミーティングをしてもらっています。いままで何人かの上司に1on1ミーティングをしてもらっていますが、成長を助けてくれるような充実した1on1ミーティングをしてくれた上司もいれば、そうでもない上司もいました。
私自身も、素晴らしい上司の真似をしながら試行錯誤して部下との1on1を行っていますが、本当に部下にとって有意義な時間になっているのか不安になる時期がありました。そんな時に、そもそも1on1の目的ってなんだっけ?具体的にどのような会話をすればいんだっけという基礎知識をしっかり学ぶためにこの本を読んでみましたので、感想を書きます。
なぜ1on1ミーティングが大事なのか
あなたは部下とコミュニケーションをとっていますか?業務に焦点を当てた「仕事の話」はしていると思います。これはコミュニケーションというより「結果を出すための情報交換」に過ぎません。「仕事の話」は、短期的な結果をもたらすには重要なコミュニケーションですが、一方で、継続的な結果をもたらすには、信頼関係を築いたり、部下の不安の解消や心身状態の確認など、部下自身に焦点を当てたコミュニケーションが重要です。このような個人に焦点を当てた「対話」をする場として1on1ミーティングが存在します。
また、私のいるIT業界だと、転職してキャリアアップしていくのが当たり前だったり、残業が多くなる時期があったり、新しい技術を学び続けないと取り残されてしまうような業界なので、キャリアに悩んだり、自分がこの仕事に向いているか悩んでいるような人はたくさんいます。そのような人に対して、常に状況を把握してあげて、事前に対策をしていくことで、個人の成長を助けたり、メンタルのフォローをすることができます。
1on1ミーティングで何を実現するのか
この本では1on1ミーティングを行う8つのメリットをあげています。
- 上司と部下の間に揺るぎのない信頼関係が生まれる
- 心身が不調で休職になるところだった部下が、早期の対策で生き生きと働きだす
- やる気のなかった部下が自発的に働くようになる
- 評価査定の後、不機嫌になる部下がいなくなる
- 仕事に飽きてきた優秀な上位2割が、再び情熱を持って業務にチャレンジを始める
- 「後手の対応」から「先手の対策」へと人材マネジメントが変わる
- 部下からの「ちょっといいですか?」のミーティング時間が本当に「ちょっと」になる
- 「ビックリ退職」がなくなる
この中で私が1on1ミーティングをやっていて、特に感じているメリットは1の「上司と部下の間に揺るぎのない信頼関係が生まれる」です。これが一番大切だと思っており、信頼関係があれば、たとえミスをして叱られても自分の成長を願ってのことだと思えますし、キャリアの相談や、プライベートの悩みも相談できます。
私も信頼できる上司に出合って、成長できたと思っているので、部下にとっての私もそのような存在になれるように頑張っていきたいと思っています。
1on1ミーティングで何を話すのか
「1on1実践マップ」をイメージして、その時に話したいテーマを選択しながら話します。
1⃣信頼関係づくりステージ ※毎回すべて実施
①プライベートの相互理解
②心身の健康チェック
③モチベーションアップ
2⃣成長支援ステージ ※状況によりどれか実施
④業務・組織課題改善
⑤目標設定/評価
⑥能力開発/キャリア支援
⑦戦略・方針の伝達
今回この本を読んで私が一番参考になったのはこの部分です。実際に毎週1on1ミーティングをやっていると、話す内容や質問が思いつかなかったり、雑談が多くなってしまったりする悩みがあったのですが、この「1on1実践マップ」をイメージしながら話すことで今までよりも有意義な時間になりそうです。
1on1ミーティングを始めてみよう
私はすでに1on1ミーティングをはじめているので、この章で私が印象に残っているのは、「1on1を継続させるポイント」に書いてあった、「5勝5敗で良いと思え」です。私も毎回の1on1ミーティングを充実したものにしたいと思ってしまって、疲れてしまったり、過度に反省していたりしました。ただ、それだとストレスが溜まってしまい、続けるのが難しくなってきてしまいます。うまくいかない時があってもいいからもう少し長い目で効果が出ていることを見るようにすれば、もっと気楽に楽しくできると思いました。
終わりに
この本は、1on1ミーティングを始めるにあたっての基本的な知識から、具体的な質問の例やテクニックが書いてあり、自分の1on1が上手くいっているかを振り返る際に、なんども読み返すであろう本になりました。
1on1ミーティングは、生産性が高く各メンバーが自走できるチーム作りをする上では、とても効果的だと思うので、これからも試行錯誤してさらによい1on1ミーティングができるようになりたいと思います。
一年後にチームリーダーになるために意識していること
始めに
私は現在、1年以内に現在の現場から異動して、チームリーダーとして2~3人のチームを持ちたいという目標を持っています。私の実力だとリーダーにはまだ足りないスキルがあると思っているので、目標に向けて現在進行形で努力、意識していることと、これから努力しようと思っていることをまとめてみます。
通常業務
- 自分の業務は余裕を持って終わらせる
- 難易度の高いタスクを積極的に引き取る
- 保守性、耐障害性が高いシステムの設計と実装を心がける
- 後輩が困っていることや不安をキャッチしてサポートする
- 会議で、質問などを一番最初に発言する
- 障害発生時は当事者意識を持って一番早く動き始める
- ルーチンワークをテンプレート化、自動化する
コミュニケーション
- 1日1回メンバーに話しかけて雑談する
- 会議の直前にアイスブレイクで雑談する
育成
- 1週間に1回の1on1面談
- チーム内での勉強会
向上心
- 業務外で勉強する
- 最新のニュースや技術情報をキャッチする
メンタル
- 常にポジティブ
- 仕事に対しての文句やネガティブな事を周りに言わない
その他
- 健康に気を付ける
- プライベートを安定させる
これからやりたいこと
- チーム外や社外に出ていろいろな人とコミュニケーションを取る
- チーム外に対して勉強会を開催して技術力と行動力をアピールする