1on1面談について考えてみる 基本編
はじめに
30歳という年齢になり、それなりに自分の業務をこなせるようになると、部下の育成も仕事の1つになりますよね。私は部下の育成が楽しくて常に改善していくようにしています。
育成の一環として、これまで約1年半ほど、計3人の部下と毎週の1on1面談を行ってきました。
その際に意識していることや改善点などをまとめてみました。
一般的に定義されていることだけではなく、私が経験した中で考えたり感じたりしたことを書くので、それが少しでも参考になればと思います。
1on1面談の目的
部下の成長の手助けをする
- これが一番大事。部下の成長を本気で願っていれば、1on1面談の内容が常に改善され、より良いものに自然となるはずです。
メンタル面のケア
- 業務、人間関係、プライベートでの不安や不満をヒアリングし、協力して解決に向けて動く。
心理的安全の向上
- 部下が働きやすく、いろいろなことにチャレンジできるような環境になるように話し合う。
業務の振り返り
- 業務で上手くいったこと、失敗したこと、学んだことなどをヒアリングしフィードバックすることで、新しい学びや気づきを深めてもらう。
1o1面談による効果
- スキルアップ
- 不安の解消
- モチベーション向上
- コミュニケーション不足の解消
- 今後のキャリアについて考える時間ができる
1on1面談の内容
業務の振り返り
- 上手くいったこと、工夫したこと、失敗したこと、改善点、不安点、新しい学び、について話してもらう。
- すぐに振り返った方が効果があるので、重要なことはなるべく1on1だけでなく、普段の業務中に話す。
将来的な目標や努力していることについて話してもらう
- 気持ちの変化や、努力していることを話してもらい、ポジティブな感情を引き出しましょう。
プライベートで楽しかったことや不安なことについて話せる範囲で話してもらう
- ポジティブな話をしてもらって楽しんでもらう。不安なことは改善案を一緒に考えてみる。
部下が話したいことを何でも話してもらう
- どんな些細なことでもいいので、自由に話してもらう。それに対してきちんとヒアリングする。
気を付けること
開催頻度は週1回
- 経験上、月1回だと間隔が長すぎて、いろいろ忘れていたり深い話に時間を使えなかったです。
- 基本的には自分の通常業務より優先度が高いと考えれば、毎週のように「忙しいから今週は中止」みないにはならない。
- リリース業務や障害対応中だったり、部下から延期の申し出があれば延期します。
面談時間は基本30分だが、その場の流れで臨機応変に
- 話すことが終わって、30分より早く終わってもだらだら話さずに終わらせる。
- 話が盛り上がって30分を超えたとしても意味がありそうなら満足するまで進める。
- その時は終わるタイミングは伝えておきましょう。
主役は部下
- 聞かれてもないのに自分の話をしない。
- 「質問」を工夫して話を引き出してあげる。
部下の負担にならないように注意する
- 業務の指示、命令はしない。
- 無理に課題の解決策を出さなくてよい。
- 「コーチング」ではなく「カウンセリング」の気持ちで臨む。
それぞの部下の性格や将来的な目標に合わせて1on1面談のやり方を変える
- 自分の事を話すことが苦手な部下と得意な部下、自己学習が好きな部下とプライベートを大事にしたい部下、など、それぞれ一人ひとり違う考え方を持っているので、それに合わせてそれぞれに最適な1on1のやり方を考えて実践する。
部下の意見は否定せずにすべて一度受け入れる
- 部下が明らかに間違ったことを言っていたり、感情的になっていても、否定せずに一旦すべて受け入れましょう。そのうえでヒアリングを重ね相手の本当に伝えたいことや、改善策を引き出すことができれば、部下にとって納得感があり、進むべき道に進めるようになるでしょう。