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【GCP】Google Cloud Platform データベースサービスの基礎知識

始めに

GCPのデータベースサービスはいくつか存在し、データの操作方法、料金などそれぞれの特徴があります。すべての機能があり料金も安いようなサービスは存在しないので、各ストレージサービスの特徴をきちんと理解し、実現したいアプリケーションの特性に応じて選択する必要があります。また、資格試験でもこれらの特徴の違いを問う問題がでてきます。今回は構造化データのデータベースサービスについて調査しました。

また、調べるににあたって、下記本と公式ドキュメント(https://cloud.google.com/docs?hl=ja#section-13)参考にさせていただきました。

 

比較表


 

  Cloud SQL Cloud Spanner Cloud Firestore Cloud Bigtable
ストレージタイプ       リレーショナル      リレーショナル

           No SQL

    ドキュメント指向

         No SQL

       カラム指向

SQLの使用                                            -              -
スケーラビリティ               -                                        
フルマネージド                                                       

 

Cloud SQL


特徴

広く用いられているMySQLPostgreSQLSQL Serverに対応しており、これらのデータベースを利用したことのあるユーザーなら簡単にデータの操作ができます。

フルマネージドではあるものの、計画メンテナンスによるデータベースの停止が要求されることがあります。

料金

実行するインスタンスのマシンタイプ、ストレージ、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。

用途

よく使われるリレーショナルデータベースとの互換性が高いため、オンプレミス環境からの移行時に、オートスケールが不要であれば適しています。

Cloud Spanner


特徴

Googleが新規に開発した分散データベース。SQLによる操作と強整合性、また、高いスケーラビリティを持ったフルマネージドデータベースサービスです。

ただし、標準のリレーショナルデータベースとは異なる部分もいくつかあるため、注意が必要です。

料金

データを処理するノード数と容量、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。

用途

ミッションクリティカルなシステム

Cloud Firestore


特徴

高速でサーバーレスのフルマネージド型クラウド ネイティブ NoSQL ドキュメントデータベースです。強整合性と高いスケーラビリティを持っています。

料金

データの容量・データの操作回数、ネットワーク利用容量によって課金されます。

用途

ユーザープロフィール、ゲームの状態情報の保存

Cloud Bigtable


特徴

低レイテンシで高スループットなワークロードに最適な、スケーラブルなフルマネージドNoSQLワイドカラム型データベースです。

料金

データを処理するノード数と容量、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。

用途

 金融・証券向けのサービス、IoT