【GCP】Google Cloud Platform データベースサービスの基礎知識
始めに
GCPのデータベースサービスはいくつか存在し、データの操作方法、料金などそれぞれの特徴があります。すべての機能があり料金も安いようなサービスは存在しないので、各ストレージサービスの特徴をきちんと理解し、実現したいアプリケーションの特性に応じて選択する必要があります。また、資格試験でもこれらの特徴の違いを問う問題がでてきます。今回は構造化データのデータベースサービスについて調査しました。
また、調べるににあたって、下記本と公式ドキュメント(https://cloud.google.com/docs?hl=ja#section-13)参考にさせていただきました。
Google Cloud Platform 実践Webアプリ開発 ストーリーで学ぶGoogle App Engine
- 作者:株式会社トップゲート
- 発売日: 2019/11/29
- メディア: Kindle版
比較表
Cloud SQL | Cloud Spanner | Cloud Firestore | Cloud Bigtable | |
---|---|---|---|---|
ストレージタイプ | リレーショナル | リレーショナル |
No SQL ドキュメント指向 |
No SQL カラム指向 |
SQLの使用 | ○ | ○ | - | - |
スケーラビリティ | - | ○ | ◎ | ○ |
フルマネージド | △ | ○ | ◎ | ○ |
Cloud SQL
特徴
広く用いられているMySQL、PostgreSQL、SQL Serverに対応しており、これらのデータベースを利用したことのあるユーザーなら簡単にデータの操作ができます。
フルマネージドではあるものの、計画メンテナンスによるデータベースの停止が要求されることがあります。
料金
実行するインスタンスのマシンタイプ、ストレージ、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。
用途
よく使われるリレーショナルデータベースとの互換性が高いため、オンプレミス環境からの移行時に、オートスケールが不要であれば適しています。
Cloud Spanner
特徴
Googleが新規に開発した分散データベース。SQLによる操作と強整合性、また、高いスケーラビリティを持ったフルマネージドデータベースサービスです。
ただし、標準のリレーショナルデータベースとは異なる部分もいくつかあるため、注意が必要です。
料金
データを処理するノード数と容量、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。
用途
ミッションクリティカルなシステム
Cloud Firestore
特徴
高速でサーバーレスのフルマネージド型クラウド ネイティブ NoSQL ドキュメントデータベースです。強整合性と高いスケーラビリティを持っています。
料金
データの容量・データの操作回数、ネットワーク利用容量によって課金されます。
用途
ユーザープロフィール、ゲームの状態情報の保存
Cloud Bigtable
特徴
低レイテンシで高スループットなワークロードに最適な、スケーラブルなフルマネージドNoSQLワイドカラム型データベースです。
料金
データを処理するノード数と容量、ネットワークトラフィックに比例して課金されます。
用途
金融・証券向けのサービス、IoT