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効果的な「雑談」でチームの生産性を上げよう!

職場での雑談についてどのくらい考えたことがありますか?時間の無駄?息抜き?
実は「雑談」はチームを活気づけたり、チームの生産性を上げる効果があるのです。

私は数年前までは業務中の雑談は苦手で自分から話しかけることはほとんどありませんでした。しかし、新しく来た上司が雑談によるコミュニケーションを重視する人で、実際にその効果を感じ、今では自ら積極的に雑談をするようになりました。

職場に近寄りがたい上司や、何を考えてるか分からない無口な部下はいませんか?または、チームメンバーに対して、自分のプライベートの話や趣味の話をしづらいですか?

そんな方のために雑談の意外な効果と「雑談力」について解説します。

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会話の少ないチームはうまくいかない 


あまり雑談の時間がなかったり、チームメンバーのプライベートの情報を知らないチームは少なくありません。ただ、特にチームができたばかりの頃は「会話量」が重要になります。心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」がというものがあり、チーム形成時から、チームが機能して成果をあげられる状態になるまでを4段階に分けています。

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タックマンモデル(チームの発展段階)

チームができたばかりの「形成期」はメンバーがお互いのことを知ることが重要です。「会話の量」を増やすことで気軽に話せる関係性を作る効果があります。

そこで「雑談」の効果が発揮されます。

 

雑談による意外な効果とは?


①お互いの「人となり」を理解し、気軽に意見を言いやすくなる

これがまさにタックマンモデルの「形成期」から「混乱期」に移行するためのものです。仕事で自分の意見をあまり言えない人はメンバーの趣味や興味があること、家族構成などを知っていますか?それを知るだけで相手の「人となり」を知り、親近感が湧き、今まで言いにくかった意見が言えるようになります。

 

②チームに活気が出てくる

楽しい話や興味がある話をすると、その人は楽しくワクワクした気分になります。自分の好きな事の話をして気分が悪くなる人はいませんよね。さらに一人が楽しい気分になると周りの人に伝達してチーム全体に活気が出てきます。

 

③仕事や人生の意外なヒントを得られる

雑談をしていて自分の知らない分野の話を聞いて、新たな発見や、仕事を進めていくうえでの意外なヒントを知れることってありますよね。特に人生経験豊富な年上のメンバーと積極的に雑談をしてみると今後に役立つ情報をゲットできる可能性があります。

 

「雑談力」を鍛えよう


効果的な雑談をするには「雑談力」が必要です。どんな技術が必要かを具体的に知るには、私が以前に書評を書いた「雑談の一流、二流、三流」という本がおすすめです。

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・相手が話したくなるように質問する

一人でべらべら喋る人より、自分に興味を持って質問してくれる人の方が好感が持てますよね?相手が話したそうだと思うことを質問してどんどん引き出してあげると、相手は楽しい気分になってくれます。

 

・相手と交互に、少しずつ「自己開示」する

雑談の最初に自分の過去の重い話を話しても、相手は引いてしまい、自己開示をしてくれません。逆に自分が全く自己開示をしなくても、相手は心を開かずに自己開示をしてくれません。コツとしては、自分が1つ軽く自己開示をして、相手にも同じくらいの自己開示をしてもらうことです。そうすると、自然な流れでお互いの「人となり」を理解できるようになります。

 

・自分の役割を見極める

雑談をしていて、毎回ずっと喋りっぱなしの人や、全然喋らない人っていますよね。そういうときに、自分がどんな役割になれば盛り上がるかをしっかり考えて、喋らない人に話を振ったり、しっかりと話を聞いたりと、その場の空気で役割を変えましょう。

 

最後に


あなたのチームがタックマンモデルの「統一期」、「機能期」であれば、すでにメンバーとの関係性が築けており、雑談の重要性は理解されているでしょう。

もしあなたのチームが「形成期」、「混乱期」だと思う方は、雑談の効果を再認識し、メンバーとの関係性を築くための積極的に雑談をしてみましょう。

私もそうでしたが、最初は効果を認識しづらく、雑談が苦手な人は苦痛に感じてしまうかもしれません。ですが、雑談の長期的な効果を知り、「雑談力」の向上を意識しながら雑談することで、徐々に信頼関係が生まれ、自然に楽しく雑談ができるようになると思います。